Sailor Chainsaw Haruyama personal blog

illustration by 中川画伯
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たまもの
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"妻のいぬ間に"シリーズ第1段、ピンク映画を見に行く。と言うのは半分嘘で半分本当。渋谷で「たまもの」と言うピンク映画を観てきた。原題「熟女・発情 タマしゃぶり」。もともとは妻と一緒に観に行こうと思っていたのだが、残念ながら一人で。

監督・脚本:いまおかしんじ
出演:林由美香/吉岡睦雄/華沢レモン他

とは言うものの、実際は映画本編が目当てではなく、映画のオマケで行われたトークショーに、Always My Favorite 漫画家 Best 3の一人、いましろたかし先生が出ると言うことで、これは是が非でもと足を運んだのである。いや~、久し振りに生でいましろ先生拝んだが、改めて氏の描く漫画通りの風体&オーラ、"ダメ人間漫画"と言えば、例えば東陽片岡先生がいるが、東陽片岡先生の描くダメ人間は、自分が底辺にいることを判った上で、「ダメなやつは何をやってもダメ」と言う悟りにも似た諦めの美学があるが、対していましろ先生の描く漫画のダメ人間は、自分はそういった底辺のやつらとは一緒にしないでくれと言う程度の低いプライドを持ちつつも、かと言って上を目指すわけでもなく、寧ろ何もせず上を妬むだけと言う、非常~に悪意あるネガティブさを持っているわけだが、いましろ先生本人も、正直漫画家としては決してビッグネームではなく、収入的にもおそらく満たされているわけではない(去年あたりは過去作品一挙再版で潤ったか?)にも関わらず、無駄に鋭い眼光だけギラつかせて、あたかもビッグネームであるかのような、場を凍りつかせるような圧倒的な虚無の存在感を放っていた。

が、そこに"負"のエネルギーを感じないのは何故か?「初期のいましろたかし」の中で土田世紀は「今現在売れているマンガは、すでにいましろ宇宙の中で一度考えられたネタだ」と寄せていたが、つまりそれが本当のことだと言うことだろう。まるで生産性のない最底辺のような漫画を描きつつも、そこに行き着くまでに詰め込まれた過程の密度が圧倒的である(量ではなく質として)が故に、言葉の一言一言が問答無用の説得力を持ち、なおかついましろ先生本人も、虚無な空威張りのオーラでありつつも何故かスキのない鋭利な存在感、しかしその実ダメ人間と言う、特異すぎるポジションをキープ出来ているのだろう。

「去年は身内に不幸があり、釣りは自粛していたんですが、今年は頑張りまして、2回面白かったです(キッパリ)」

「2回面白かった」と言うこの語感!これ聴けただけで元取った。

と言うことで映画はまるで予備知識なく期待しないで観に行ったわけだが、そのおかげか、思った以上にいい映画でビックリした。普通に面白かった。間の取り方や絵の硬さが、専門的になんて言うのか判らないが、個人的に好きな邦画の手法だった。何となくアルゴピクチャーズっぽいなと思ったら、今回の「たまもの」もアルゴ絡みだった。まあその辺が好きな人にはオススメと言えよう。
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by cosmication | 2004-11-30 01:06 | [myself]親の話