Sailor Chainsaw Haruyama personal blog

illustration by 中川画伯
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<   2010年 04月 ( 1 )   > この月の画像一覧
【映画評】アバター
「ネバーエンディングストーリー」という、羽賀研二の日本語主題歌が有名な映画の原作は、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」。映画自体はとても好きで、何度か見返した記憶があるが、原作を読むのはそれから数年後のことで、バスチアンの住む現実世界とアトレーユが活躍する物語の世界を、印刷色で分けるという表現方法に、幼いながらも心底感心した。

本を読んで、あたかもその世界に入り込んでいるかのような感覚は、長編小説を読み始めた小学生の頃にとても意識的に感じていて、物語に出入りする感覚が不思議で仕方なかったが、それを「はてしない物語」は演出として逆手に取ったことで、「なるほど、この感覚は本の正しい楽しみ方なのだな」と、妙に納得したことを覚えている。個人的に「本」というメディアを初めて意識したのが、この「はてしない物語」だったかも知れないし、おそらくミヒャエル・エンデも、こうした本を通して読書体験を伝えるための、ジュブナイルだからこそ成立するアトラクション的な教科書として書いたのではなかろうか。

ジェームズ・キャメロンの最新作であり、3D映画元年を飾る代表作「アバター」を観たとき、「これは3D映画の教科書だ!」と思った。

現実世界のバスチアンはスカイピープルのジェイクであり、本の中の主人公アトレーユはナビィそのもの(肌の色が特殊という点も一致)。本を読むことでファンタージェンに入り込むのも、カプセルを通じてナビィに転送されるのも同じシステムと言えるし、もっと言えばそれは映画を観ている者にとって「フルCGで作られた3D世界への転送」でもある。

「はてしない物語」が本に没頭することのメタ表現だったのと同じように、ジェームズ・キャメロンは、3D映画と今までの2D映画は別世界なのだという説明を、「アバター」を通してメタ的に表現した。それこそがこの映画のテーマであり、意義でもある。今後当たり前のようになる3D映画を見るための、アトラクション的な教科書。「アバター」はジェームズ・キャメロン版「ネバーエンディングストーリー」であると断言する!

アバター:★★★★
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by cosmication | 2010-04-27 02:44 | [myself]親の話